経済性
0.6乗則・0.7乗則による設備費の換算
$C_2 = C_1 \left( S_2 / S_1 \right)^{n} \cdot I_2 / I_1$ で、容量と時期の違う機器・プラントの費用を換算します。
入力
円
似た機器の購入価格や、似たプラントの建設費です。
容積・伝熱面積・動力・生産能力など。新しい方と同じ量・同じ単位で入れます。
空欄なら0.6と0.7の結果だけを出します。熱交換器なら0.65が目安です(下の表)。
同じ系列の指数を2つ入れます。例:日本銀行 企業物価指数「化学機械」の暦年平均は2016年93.1、2025年116.7(2020年=100)。
両方空欄なら時期の補正はしません。
計算結果
入力値を入れて「計算する」を押してください
計算式
同じ種類の機器やプラントでは、容量と費用を両対数グラフにとるとほぼ直線になり、その傾き $n$ は0.6前後です。これを0.6乗則と呼び、時期の違いはコスト指数の比で補正します。
$$ C_2 = C_1 \left( \dfrac{S_2}{S_1} \right)^{n} \dfrac{I_2}{I_1} $$
- $C_1$:分かっている費用[円]
- $C_2$:換算後の費用[円]
- $S_1$, $S_2$:容量[任意の単位]
- $n$:指数[-]
- $I_1$, $I_2$:コスト指数[-]
$n$ が大きいほど、容量を大きくしたときの割安分は小さくなります。0.6と0.7の結果の差は、指数の不確かさによる幅の目安です。
指数 n の目安
| 対象 | 指数 $n$ |
|---|---|
| 機器(一般) | 0.6 〜 0.7 |
| 熱交換器 | 0.65 |
| 単純なプラント | 0.75 〜 0.95 |
| 化学品・石油精製の54プロセス(プラント全体) | 0.38 〜 0.90(中央値0.65) |
出典:化学工学協会 編(1975)。54プロセスの範囲と中央値は、Guthrie(1970)の値から求めたものです。
- 小型のプラントや、圧力が非常に高いものには使えません。
- 機器が製作できる最大寸法を超えて台数を増やす範囲では、$n$ が1に近づきます。
- コスト指数による補正の誤差は、4〜5年でも10%程度が限度です。10年を超えると精度が急に落ちます。
参考資料
本ツールの式・数値は次の資料に基づいています。
- 化学工学協会関東支部 編『プロセス設計シリーズ6 経済評価とプラントコスト』丸善(1975)第3章(3・1・2 プラントコストインデックス、3・4 0.6乗則法、図3・13〜3・14)
- 関山 隆彦「化学プラント建設費について」化学工学 第90巻 第1号 pp.13–17(2026)(PDF)
- 日本銀行「企業物価指数(2020年基準)」国内企業物価指数 品目「化学機械」(時系列統計データ検索サイト)。暦年平均は月次値の単純平均
- 日本機械輸出組合「プラントコストインデックス(PCI)」(PCI/LF報告書)
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