物性・熱力学
溶液濃度の単位換算
質量パーセント・モル濃度(mol/L)・質量モル濃度(mol/kg)・モル分率・g/L・mg/L・ppm を、溶質と溶媒のモル質量・溶液密度から一括換算します。
入力
g/mol
NaCl=58.44、NaOH=40.00、ショ糖=342.3、エタノール=46.07。
g/mol
水=18.015。モル分率の計算に使います。
モル濃度・g/L・mg/L の換算に必要です。
計算結果
入力値を入れて「計算する」を押してください
計算式
すべての濃度は、まず質量分率 $w$(溶質質量 ÷ 溶液質量)に直してから相互変換します。
$$ \begin{aligned} \text{質量\%} &= 100w \\[1em] C\,[\mathrm{mol/L}] &= \dfrac{w\,\rho}{M_A} \\[1em] b\,[\mathrm{mol/kg}] &= \dfrac{1000\,w}{M_A(1-w)} \end{aligned} $$
$$ \begin{aligned} x_A &= \dfrac{w/M_A}{\,w/M_A+(1-w)/M_B\,} \\[1em] \text{質量ppm} &= 10^6 w \\[1em] \text{質量濃度}\,[\mathrm{g/L}] &= w\rho \end{aligned} $$
- $w$:溶質の質量分率[-]
- $\rho$:溶液密度[g/L]
- $M_A$:溶質のモル質量[g/mol]
- $M_B$:溶媒のモル質量[g/mol]
- $C$:モル濃度[mol/L]、$b$:質量モル濃度[mol/kg-溶媒]、$x_A$:溶質のモル分率
適用範囲と注意事項
溶質A・溶媒Bの2成分溶液を、質量分率を経由して各濃度単位へ換算する計算です。熱力学的な近似は含まず、結果の精度は入力したモル質量と溶液密度で決まります。
- 使える条件:溶質1種と溶媒1種からなる溶液。$M_A$ は実際に秤量・溶解した化学種のモル質量を使います(水和物で量った場合は水和水を含む式量)。
- 密度の与え方:mol/L・g/L・mg/L への換算(および逆算)には、その濃度・その温度における溶液の密度が必要です。純溶媒の密度で代用すると、濃度が高いほど $w\rho$ の $\rho$ がずれ、これらの値が同じ割合でずれます。
- 温度による違い:質量パーセント・質量モル濃度・モル分率・質量ppmは質量とモル質量だけで決まり、温度に依存しません。mol/L・g/L・mg/L は体積基準のため、溶液密度が変わる温度では同じ溶液でも値が変わります。
- 使えない条件:溶質が複数ある溶液、溶媒が混合物の溶液($M_B$ は1つしか入力できません)。モル分率 $x_A$ は電離・会合を考えず、入力した化学式単位で数えた値です。純溶質(質量100%)は対象外で、計算するとエラーになります。
- ppmとmg/Lの違い:ppmは質量基準($10^6 w$)、mg/Lは体積基準($1000\,w\rho$)で、両者が一致するのは溶液密度が1000 g/Lのとき(希薄な水溶液)に限られます。
参考資料
書籍
化学工学の基礎と計算
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