流動
真空排気時間と到達圧力
容積、容器側の有効排気速度と一定総ガス負荷から、目標絶対圧までの時間を計算します。
入力
気体が占める容積です。容器側に含める接続部の容積も考慮します。
ポンプ単体の公称排気速度ではありません。対象圧力範囲で一定と仮定します。
1 PaAより高く、初期圧力以下かつq/Sより高い値を入力します。
Pa·m³/s
漏れ・脱ガスなどを含む圧力×体積/時間です。基準状態の体積流量ではありません。
計算結果
入力値を入れて「計算する」を押してください
計算式
一定容積・等温で、容器側の有効排気速度Sと総ガス負荷qを一定とした物質収支です。
$$ V\frac{dp}{dt}=q-Sp,\qquad p_\infty=\frac{q}{S} $$
$$ p(t)=p_\infty+(p_0-p_\infty)\exp\left(-\frac{St}{V}\right) $$
$$ t=\frac{V}{S}\ln\left(\frac{p_0-p_\infty}{p_1-p_\infty}\right) $$
$q=0$では $t=(V/S)\ln(p_0/p_1)$ です。一定ガス負荷の式は、この物質収支を積分した理想化モデルです。
- $V$:容器の有効容積[m³]
- $S$:容器側の有効排気速度[m³/s]
- $q$:容器の気体温度での一定総ガス負荷[Pa·m³/s]
- $p_0, p_1$:初期・目標絶対圧[PaA]
- $p_\infty$:このモデルの漸近圧力[PaA]
- $t$:排気時間[s]。lnは自然対数です。
計算例
V=1 m³、S=0.01 m³/s、q=0で100000→1000 PaAの排気時間は460.517秒です。
同じVとSで1000→200 PaA、q=1 Pa·m³/sなら、漸近圧力は100 PaA、時間は219.722秒となります。同じ区間をq=0で計算すると160.944秒です。
適用範囲と注意事項
実機の圧力範囲とガス負荷を確認して使います。
- 単純近似の範囲:Leyboldの簡易式は目標圧力が0.01 mbar=1 PaAより高い範囲です。このページも1 PaA以下を受け付けません。
- 容器側の値:配管・バルブの抵抗を含む有効排気速度を使います。実機の排気速度が圧力で変わる場合は、一定Sの仮定を見直してください。
- 漸近圧力:q/Sに等しい目標へは無限時間で近づき、それより低い圧力には到達しません。両方とも有限時間の計算をエラーにします。
- 実機との差:ポンプ固有の到達圧力は含みません。一定qは時間で変わる脱ガスや蒸発を再現せず、実機の時間や到達圧力を保証しません。
- 絶対圧とガス負荷:ゲージ圧・負の真空度を入力しないでください。qの単位はPa·m³/sです。sccmなどの基準状態の体積流量をそのまま入力できません。
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